神様、私の願いを叶えて下さい、もうすぐいなくなってしまう彼に伝えたいことがあるんです―がお送りします「」、本を大事にしてくれる男の子に恋した古本が、人の姿をとって彼の前に現れました。どうしても伝えたいことがあるという強い想いが、彼女を人にするという奇跡を生み出したのです。最初は少女が本だということを、少年に信じてはもらえません。でも少女は彼に逢えた幸せからか、常に笑顔のままでした。【作品形式：漫画】

「どうしてもあなたに伝えたかった」古本が抱き続けてきたある想い

とある図書館で、本に意志が宿ります。時には心無い人に落書きをされ、乱暴に扱われ、汚くなればいつかは捨てられる恐怖を感じていました。でも本はある少年に出会って何がが変わったことを感じます。でもその少年はもうすぐいなくなってしまうようでした。だから本は心から願いました。最後だからどうしても直接伝えたいことがあるのだと。そしてその強い想いは奇跡を引き寄せました。本は少女になって、彼の前に姿を現すことが出来たのです。





自分は元は本なのだ、という話は突拍子もなさ過ぎました、いくら自分は本なのだと伝えても、少年には信じてもらえません。でも少女は悲しんだりしませんでした。大好きな少年の傍に人として在れることの幸せをいっぱいに感じていて、嘆く余地などなかったからです。それよりも彼女は人になってまで、彼に伝えたいことがありました。そのために人になったのです。「」本が伝えたかった心からの想い、それは例え彼女が消えてしまっても、確かに「そこ」に残っていました。

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交通事故で突然命を失ってしまった辻宮将。それは昔住んでいた地元への帰省が決まった直後の事だった…。目が覚めた将は、天国のような場所で天使からわずか２~3ヶ月の期間限定の命を与えられます。必ず実らないと分かっていながら、初恋の相手綾瀬菜摘に会いにいく将。「」は、がお届けする『追憶の彼方～過去と未来の約束～』のスピンオフ作品、辻宮将視点です。切ないメロディに乗せて綴られる物語は、涙ナシでは語れません。さらに、主人公視点で綴られる『Be my Valentine.』も一緒に同梱しております！