間宮伯爵家は大日帝国の王家を裏で支える、代々続くヴァンパイアの家系だ。だが嫡男の弓弦はそんな己の運命を呪っていた。というのも、幼き日に結婚の約束をした親友の忠匡が、帝国陸軍の対ヴァンパイア特殊部隊VETに所属しているからだ。忠匡は知る由もないが、自分と彼とは違う種族、そして敵同士。愛すればこそ忠匡をこの忌まわしい血に巻き込んではいけない。
俺はお前を守る……!愛し抜く………!
生まれた種族の違い、己の背負わされた運命。それは自分一人の力ではどうする事も出来ない。しかし、その運命に嘆く事も、抗う事も出来る。そして、苦渋の決断の末に、従う事も……。弓弦は己の運命を呪うが、その双肩に重く伸し掛かる家というしがらみを理解し、そして背負う事を決めた。その運命を背負うという事は、大好きな人の事を諦めるという事。弓弦は忠匡の事を想うが故に忠匡を避けるが、本当の自分の想いとは違う故に苦悩する事になる。呪うのはこの運命。ヴァンパイアという忌まわしき血。しかし血を吸うことを拒み、人間として生きようとするヴァンパイアは、やがて狂病にかかり、血を求め人間を襲うようになる。弓弦は密かに点滴での血液摂取を行う事で狂化を防ぎながら、狂化したヴァンパイアから人間を守っていた。人間を守る彼を人々はハンターと呼んだ。しかし、とある出来事から忠匡に自分がヴァンパイアから人間を守るハンターである事を知られ……?
切なくも甘い、種族を超えた許されざる関係。設定はブラックながら、2人の愛情はすれ違いながらもどこまでも甘く、読者を蕩かせてくれます♪苦悩の果てに彼らが選ぶ結末は!?それにしても「愛し抜く」なんてロマンチックな言葉、抱きしめて言われた日にはイチコロですね♪
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価格(税込) | 892円 |
発売日 | 2014年3月3日 |