「」はがお送りする少し切ないBL小説です。 浩はかつて学生の頃、東と付き合っていました。しかしその仲は壊れ、今は東は女性と結婚して子どももいる身となっていました。偶然の出会いをきっかけに浩と東は酒を酌み交わしますが、会話は重く弾みません。それもそのはず、過去に手酷く振られた相手を前にして、浩が明るくいられるはずはありませんでした。それでも東の方は偶然の出会いを縁として浩と繋がっていたい様子で、ひたすら東から逃げようとする浩を引き止めます。「俺たちやり直そう」その言葉はひどく甘く、抵抗できない糸ととなって浩を絡め捕ってしまいました。【作品形式:小説】
勝手なやつだと腹も立つ、でも好きだという思いには嘘をつけなくて…。
浩は学生の頃、東からの誘いで関係を結びました。ルックスが良く男でもそつなくこなす男は、男同士であるという境界線を簡単に越えて浩の心をつかんできました。そうして興味本位もあって交わした体の関係は、最初こそ痛みを伴うだけのものでした。しかしその関係は加速する好奇心によってずるずると続いていきます。その関係にピリオドを打ったのは、東の自分勝手な理由からでした。唐突に終わりを告げたと思われていた関係。でも浩にとってそれは未だ断ち切れていない糸だったのです。「」と、浩がつぶやいたその本意とは?
浩は過去と現在、同じ相手と付き合うことに疑問を感じていました。かつて自分を男同士の関係にあり、結婚しながらも自分を繋ぎとめようとする相手は、悪い意味で学生の頃と変わっていませんでした。そして彼は学生の頃のようにただ好きだと思える相手ではなくなっていたのです。浩は逡巡してある行動に打って出ます。その行動は東にとって、裏切り以外の何物でもありませんでした。
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価格(税込) | 324円 |
発売日 | 2013年03月17日 |
―ある日僕は僕ではなくなった―作の入れ替わりを題材にしたオリジナルBL小説「」です。浅香の策略によって体だけが交換されてしまった穂村。しかし体が入れ替わったことを不用意に他人に漏らせば、浅香に自分の体を損なわれてしまいます。姿が浅香になったことで、それまで親しくしていた敦には、「本来なら浅香に向けられるはずの」あからさまな敵意を向けられてしまいます。それは穂村にとって非常にショックなことでした。どうすれば良いかが分からない…その重い事実は、穂村ひとりが抱えきれるものではありませんでした。