時は平安時代。京は平家の横暴によって荒れ果てていました。光ではなく闇が覆い尽くす都の成れの果て。繰り返される平家からの源氏狩りを辛くも逃れた芥子丸は、坊に導かれて源義朝公の忘れ形見である遮那王に謁見します。彼は自分が何者なのかがわからなくなっていました。芥子丸はこの美しい彼の為に、彼という現身の影となります。そう在ることは芥子丸にとっての至上の喜び。しかし遮那王は彼の真実の半身ともなるべき存在に出会ってしまうのです。がお送りします「」、芥子丸は闇の中で平家武者ばかりを襲う「鬼」となっていました。【作品形式:漫画】
平家の盛り、逆境に見舞われる源氏生き残りの一幕
平安の時代が終わりを告げる頃、源氏の忘れ形見である遮那王と、源氏の生き残りである芥子丸が出会います。遮那王は芥子丸を自らの影と称し、また芥子丸も遮那王という現身の影であることを誓います。芥子丸は遮那王が遮那王である為に、夜な夜な平家を切り捨てる鬼となっていました。芥子丸にとって遮那王は尊く美しく、芥子丸は彼でありたかったのです。しかし芥子丸の現身であったはずの遮那王は、影ではなく自らの半身と望む存在を現世で見つけてしまいます。
影は光がなければ成り立たぬ存在。しかし芥子丸は己の光であったはずの遮那王を喪ってしまいます。芥子丸という影を捨て、現身を消し去った遮那王。芥子丸は喪った存在の大きさに悲観し、涙にくれます。しかし彼には遮那王から遺された言葉がありました。その言葉があったからこそ、芥子丸は芥子丸という影ではなく、新たな存在として生まれ変わることが出来たのでした。「」、影はもう影ではなかったのです。
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価格(税込) | 216円 |
発売日 | 2016年01月12日 |
「さぁさぁ、寄ってらっしゃい。見てらっしゃい。コレは本当にあった、悲しい見せ物のお話…」語り部の前口上につられて、ついつい話に引き込まれてしまうアナタ。がお届けする「」は、大正時代の見せ物小屋をテーマにした大正ロマンシチュエーションドラマ。人の姿をしていながらも、生まれつきに白髪と紅い目を持ち、鬼の子と呼ばれて育った男性。普通の人が見る事が出来ない彼は、“化け物”なのでしょうか?